朝日に照らされる街を見て一日が始まり、夕陽が沈む海と対照的にキラキラと輝きだす街を眺めながら一日が終わる。その空は毎日違う景色を見せてくれ、飽きさせることはない。空と雲と川と遠くの山と海、都会でありながら自然を感じる、眺望に包み込まれるような暮らし。その家がもつポテンシャルを最大限に活かすのもリノベーションの醍醐味。改装前のリビングは、窓の上部に空調用ダクトの梁型がありせっかくの開放感をさまたげていた。まずはそれを移設し、一番のウリである眺望を堪能できるようにすることから始まった。本物の素材感を大切にし、それに間接照明で表情をつける。また収納は各所に機能的に配置する。暮らすことを大切にしながらも凛とした空間が完成した。