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六甲山の名建築めぐりスタッフ日記

皆さんこんにちは。

朝晩冷え込み、例年より遅めですが紅葉もピークを迎えましたね。

週末に、六甲山名建築探訪ツアーに参加してきました。

アールデコ様式の六甲山ケーブル下駅からスタート、ケーブル巻上場で4.5mの滑車がケーブルを引き上げる様子は迫力ありました。

 

 

 

 

 

 

今年リニューアルオープンした六甲山サイレンスリゾート。

阪神間モダニズムを代表する古塚正治氏の設計です。

当時の様子がこちら。

阪急阪神ホテルズから八光自動車工業か譲受し、外観は開業当時を再現。

 

 


ミケーレ・デ・ルッキにより中は現代に合わせて修復工事がされています。

 

 

梁や柱の構造物、当時を感じられる煉瓦やステンドグラス天井、アーチや装飾、マテリアルは残しながら耐震問題をクリアし、
開放的で明るく気持ちいい空間にリニューアルされていました。

2025年の全面オープンに向けて、宿泊棟やレストラン、ホールに教会が作られる壮大な計画です。
6年後が楽しみですね。

 

バスで移動し、六甲の教会へ(風の教会)。
水の教会、光の教会とあわせ安藤忠雄氏の教会三部作と言われています。
今回は建築家の長尾健さんに案内していただいたので、それぞれの建物で裏話も伺いながら回ることができました。

 

 

六甲オリエンタルホテルの敷地内にら建てられた教会、結婚式を挙げるのが主要な用途になるため、集合写真を撮ったときにカッコ良く建物が写るか考えられたそう。

また、建築条件に厳しい六甲山。
いかに極力木を切らずに建てられるレイアウトかが必須。

また、この時期の安藤氏の建物は東西方向15度の振れを持たせて伸びるコロネード、6.5の球が2つ入るなど、数字にこだわって作られたそうです。

ホテルが閉鎖し、10年ほど使われていなかったため、コンクリート白化が進んでいたそうですが、綺麗に修復されていました。

 

 

六甲ミーツアートも開催中のため、アート作品をいくつか見ることができました。

まだまだ続きますー!

 

神戸ゴルフクラブ、「六甲の開祖」と称される、グルーム氏によって作られた日本初のゴルフコースとして有名ですね。
ヴォーリズ設計のクラブハウスを見学しました。

雨仕舞いに工夫が凝らされています。
窓が下に入り、クローズシーズンには雨戸を下から上へ簡単にあげられるようになっています。

続いて同じくヴォーリズ設計の六甲山荘。

アプローチが素敵で、様々な落葉樹が植えられていて、紅葉も見頃でした。

 

特に個人宅は、どの家も細かい工夫や持ち主の個性が現れて面白いものが多くあります。

こちらは夏に家族で過ごすための別荘。
敢えて北へ向けて窓を沢山配置することで、直射日光を避け、心地よく前庭の自然を取り込むことができるようになっています。

内装壁の檜は山荘風の趣を出すため節のある材を使い、不統一な幅にし、デザイン性を高めています。

幅木は職人泣かせの丸みを帯びた形で、掃除がしやすいように配慮されています。

避暑生活のための山荘に、何故か暖炉が。

家族の団欒の象徴でもあり、夏といえども標高の高い六甲山では、気温の差が大きくなることも。

足元の床には京都の泰山タイルが敷かれています。

いい味でていますね...

 

ここでも雨仕舞いが工夫されています。
水切れが少しでも早くなるように、サッシが斜めにカットされています。職人技の賜物です。

 

さすが外国人の別荘、この時代にWICがあったり洗面トイレがウォークスルーになっています。

キッチンは土間が多いですが、お手伝いさんも足元が冷えないように現代のように板張りになっています。

取手は衛生にこだわり木ではなくクリスタル。

楽な姿勢で家事ができるアイロン台。

お風呂と全面には境壁に照明を仕込み兼用できるように。


ヴォーリズは使うところと節約するところのメリハリを効かせた設計家ですね。

今年の見学開放は今日まででしたが、ご興味のある方は是非来年!
春や紫陽花の咲く季節も趣きがあって素敵だと思います。

最後は六甲枝垂れへ。
六甲山十国展望台の跡地に建てられた施設です。

40歳までの若手建築家対象のコンペで選ばれた三分一氏の設計です。

今回ご案内いただいた長尾先生も審査員のお一人で、当時建築家協会に若手層が薄かったため、せいぜい30案出るかといったところだったそうですが、コンペを機会に会員が増え....「訪れた人がボールを入れることで完成する壁」や「中にトランポリンがある」といったアトラクション的な案が多かったそうですが、三分一氏は唯一「環境」をコンセプトとした提案で100案を超える中から選ばれたようです。

近くに無料の展望台があるのに対して、有料の展望台でも人が入る施設にすることが設計条件の1つだったそうですが、入場者数100万人を超えた大成功の建物になりましたね。

冬に作った氷を保管する氷室の様子。ここから夏場の涼を送り込んでいます。

今回も日々のご提案のヒントが沢山ありました。

「あったらいいな」がかなえられた心地良いご提案ができるように勉強を重ねたいと思います。

建物がお好きな方、是非六甲山の名建築めぐりはいかかでしょうか?

 

 

設計課 若松

 

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